フリーランスの仕事として大人気なWebライター。
しかし、なかには「やめとけ」「Webライターはきつい」などといわれることもあります。実際はどうなのでしょう。
今回は、実際にWebライターの仕事をしていた私が、Webライターの仕事について徹底解説していきます。
フリーランスのWebライターはやめとけと言われる理由
まず、最初に「フリーランスのWebライターはやめとけ」と言われる理由を紹介します。
フリーランスのWebライターに対して「やめとけ」と言われる理由はいくつかの課題やリスクが関係しています。
以下に、特に代表的な理由を挙げます。
1. 収入が不安定
フリーランスのWebライターは、クライアントの案件ごとに報酬を得るため、案件がない時期やクライアントの状況次第で収入が大きく変動します。
特に、初心者のうちは安定したクライアントや長期的な案件を確保するのが難しいため、生活費をまかなうのが困難になることもあります。
これらは、Webライターに限ったことではなく、フリーランスであれば誰でもぶつかる壁です。
以下にフリーランスについて詳しく紹介しているので、よかったらチェックしてみてください。
2. 単価が低いことが多い
Webライターの仕事は参入障壁が低く、多くの人が始めやすい職種であるため、ライバルも多いです。
その結果、単価競争が激しく、初心者や実績の少ないライターは低単価の仕事に頼らざるを得ないことがしばしばあります。
1文字あたり1円未満の仕事も多く、十分な収入を得るのが難しいケースもあります。
3. 自己管理能力が必要
フリーランスは基本的に自宅やカフェなどで仕事をしますが、働く環境が自由である反面、時間管理や仕事の優先順位を自分で決めなければならないため、強い自己管理能力が必要です。
特に、締め切りが厳しい案件が重なった場合、ストレスや健康問題が発生する可能性もあります。
スケジュール管理には力をいれるべきです。
4. スキルアップが難しい
Webライターとして働く中で、単純な記事作成の仕事に終始してしまうことがあります。
SEOライティングや専門知識を要求される分野に進まないと、単調な仕事にとどまり、報酬アップやキャリアアップが難しくなることもあります。
常に自分で学び、スキルを磨く姿勢が必要です。
5. 仕事の確保が難しい
特に初心者のうちはクライアントとの接点がないため、仕事を得るのに苦労します。
クラウドソーシングサイトや紹介を通じて仕事を探すことが主流ですが、競争が激しく、条件の良い案件を獲得するのが難しい場合も多いです。
6. 孤独感とモチベーションの低下
フリーランスのWebライターは基本的に一人で仕事をします。そのため、会社勤めのように同僚や上司とのコミュニケーションがなく、孤独を感じることが多いです。
また、フィードバックを受ける機会が少ないため、自己評価が難しく、モチベーションが維持しにくいという点もあります。
しかし、他の人と関わらない仕事をしたい人にとっては、1人で黙々とできることは大きなメリットかもしれません。
7. クライアントとのトラブル
クライアントとのコミュニケーションや契約条件に関して、トラブルが発生することがあります。
例えば、納期のすれ違いや報酬の支払い遅延などが起こることもあります。また、契約内容が曖昧だと、仕事量や報酬に関して揉めることもあります。
コミュニケーションはしっかり取るようにして、認識のずれがないことを確認しましょう。
8. 法的リスクと社会保障の不足
Webライターに限ったことではありませんが、フリーランスは会社員と違い、雇用保険や健康保険、年金などの社会保障が整っていません。
また、税金や保険の管理をすべて自分で行う必要があり、法的なトラブルや税務のミスに対するリスクもあります。
税金などについては、以下の本で勉強することがおすすめです。
フリーランスの保険については、以下の記事に詳しく書いてあるので、ぜひチェックしてください。
フリーランスのWebライターのメリット
次にフリーランスのWebライターのメリットを紹介します。
1. 自由な働き方
フリーランスのWebライターは、働く場所や時間を自分で決めることができるため、非常に柔軟な働き方が可能です。
自宅やカフェ、旅行先でも仕事ができ、家族との時間や趣味を優先しやすくなります。
特に通勤がないため、時間やストレスを削減できるのも大きなメリットです。
2. 仕事量や案件を自分で選べる
フリーランスの場合、自分の興味やスキルに応じて、どの案件を受けるかを選ぶことができます。
好きな分野に特化したり、得意なライティングスタイルで活躍することが可能です。
また、ライフスタイルに合わせて仕事量を調節することも可能です。
3. 無限の収入の可能性
会社員の場合、給与は固定されていますが、フリーランスのWebライターは自分のスキルや実績次第で収入を増やすことができます。
高単価の案件や大規模なプロジェクトを受けることで、収入を大幅にアップさせることが可能です。
また、複数のクライアントと仕事をすることで、安定した収入源を確保することもできます。
Webライターで稼ぐ方法は、本記事の下のほうに紹介しています。
4. 成長や達成感を感じやすい
Webライターの仕事は、自分が書いた記事が公開され、多くの人に読まれることで直接的なフィードバックを得られます。
アクセス数や読者の反応を通じて、自分のライティングスキルが向上していることを実感でき、成長や達成感を得やすい職業です。
5. 初期コストが低い
フリーランスのWebライターとしての仕事を始めるためには、基本的にはパソコンとインターネット接続があれば十分です。
特別な設備や場所が不要なため、初期コストが低く、他の職業に比べて手軽にスタートできます。スキルさえあれば、すぐに仕事を始められるのが魅力です。
パソコンも、スペックがいいものを選ぶ必要はなく、中古のパソコンでも作業することが可能なので、パソコン代も節約ができます。
6. 副業として働くのも可能
Webライターの仕事は、フルタイムの本業としてだけでなく、副業としても取り組むことができます。
会社員や主婦でも、空いた時間を使って収入を得ることができ、将来的にフリーランスとして独立するためのステップアップにもつながります。
7. 専門性を活かせる
Webライターの仕事は、多くの分野にわたります。たとえば、金融、IT、医療、旅行、エンタメなど、さまざまなテーマに対応することができます。
自分の専門知識や興味を持っている分野に特化することで、より高い評価を得たり、専門的な分野でのライターとして活躍することが可能です。
8. 自己表現の機会
Webライターは、文字を通じて自分の考えや意見、スタイルを表現できる仕事です。
記事を通じて多くの人に影響を与えることができるため、クリエイティブな面を発揮できるという魅力もあります。
特に、ブログやオウンドメディアなど、自分のメディアを持つことも可能です。
【体験談】実際にWebライターの仕事をやって思ったこと
私は、1年くらいWebライターの仕事をしていたことがあります。
実際にやってみると、記事を書くのに時間がかかってしまい、時給が100円くらいだった頃もあります。
特に始めたばかりの頃は、3000円の記事を2日間かけて書いていました。
慣れない最初のうちは本当に大変だと感じましたし、「Webライターは続けられないかも」と感じることもありました。
しかし、何度もやるうちに作業が早くなっていき、3000円の記事を1時間〜2時間で書き終わるようになり、成長を少しずつ感じるようになりました。
早く作業が進むようになった理由は、ずっと同じジャンル(私は介護の記事を書くことに特化していました)で記事を書いてきたので、記事を書くことで介護の知識がつくようになり、リサーチ時間が大幅に減ったからです。
Webライターはリサーチすることも大切なので、リサーチをするのが苦痛の人には、もっと時間がかかってしまう可能性があります。
最初は1文字1円未満の頃もありましたが、実績を作るたびに、少しずつ単価が上がっていきました。
結論、最初はかなり苦戦しましたが、少しずつ慣れていくことで、ちょっとずつ単価も上がっていきますし、ある程度稼げるようにはなります。
フリーランスのWebライターで稼ぐ方法
次にフリーランスのWebライターで稼ぐ方法を紹介します。
実際にWebライターをして、自分で見つけた稼ぐ方法を紹介します。
それぞれ順に紹介していきます。
Webライティングの実績を増やす
Webライターとして稼ぐには、Webライティングの実績を増やすことが大切です。
Webライティングの実績を増やすことで、依頼もされやすくなりますし、何しろ記事を執筆することに慣れてきて、執筆のスピードが上がり、単価も上がりやすくなります。
最初のうちは、実績を増やすのも大変ですが、ちょっとずつ実績を増やしていきましょう。
1文字1円以下の案件は引き受けない
駆け出しライターさんの場合、1文字1円でも問題はないですが、ある程度実績を積むことができたら、1文字1円以下の案件を引き受けるのはやめた方がいいでしょう。
やはり、単価は高い方が儲かるので、最低でも1文字2円からの案件を引き受けましょう。
そして、のちには1文字5円などの高単価を目指していけると良いです。
執筆する時間を短くする
執筆する時間は、慣れてくると自然に早くなっていきます。Webライターは書いたら書いた分だけ稼げます。
最初は早く執筆するのは難しいので、経験を積んで、ちょっとずつライティングのスピードを上げていきましょう。
Webライターのディレクターになる
Webライターのディレクターとは、いろんな人に記事を書いてもらうように、ライティングのお仕事を振り分ける人のことをいいます。
Webライターのディレクターになると、自然と報酬が上がっていきます。中には月50万稼げたディレクターもいます。
また、ディレクターになるには、求人などに応募するよりも、Webライティングの依頼を受けている会社からスカウトされて、ディレクターになる人が多いです。
私も、Webライティングのお仕事をもらっていたら会社から「良かったらディレクターになりませんか?」と誘われたことがあります。
フリーランスのWebライターになるには?
フリーランスのWebライターになるためには、いくつかのステップがあります。
以下は、Webライターとしてのキャリアをスタートさせるための具体的な手順です。
1. 必要なスキルを学ぶ
フリーランスのWebライターとして活躍するためには、基本的なライティングスキルが必要です。以下のスキルを学び、身につけることが重要です。
- 文章構成能力: 読みやすく分かりやすい文章を書く技術。
- SEOライティング: 検索エンジンで上位表示されるためのライティング技術(キーワードの使用、メタディスクリプションの作成など)。
- リサーチ力: 信頼できる情報源から正確なデータを集め、それを文章に反映させる能力。
- 編集・校正スキル: 自分や他人の文章を見直し、誤字脱字や文法のミスを修正する力。
これらのスキルは書籍やオンラインコース、ブログ記事などを通じて学ぶことができます。また、実際に文章を書き、経験を積むことでスキルを向上させることが重要です。
Webライティングのスキルをつけるためのおすすめの書籍は以下の通りです。
2. ライティングの実績を作る
クライアントに信頼されるためには、実績が必要です。以下の方法で実績を積むことができます。
- ブログを始める: 自分のブログやメディアを作成し、記事を投稿する。テーマは自分の得意分野や興味がある内容にすると、後々ポートフォリオとして役立ちます。
- クラウドソーシングサイトを利用: クラウドワークスやランサーズ、シュフティなどのプラットフォームで案件を受け、実績を積む。初めは低単価でも実績を重ねることで、次第に高単価の仕事に繋がることがあります。
ブログの始め方は以下の記事にて詳しく書いてあるので、ぜひチェックしてみてください。
3. ポートフォリオを作成する
実績をまとめたポートフォリオを作成しましょう。ポートフォリオには以下の内容を含めます。
- これまでに執筆した記事のリンク(公開可能なもの)
- 記事のサンプル(実際に公開していない場合でも、作成したサンプル記事)
- 専門分野や得意なライティングスタイルの説明
- 自己紹介やライターとしての強み
ポートフォリオは、個別のウェブサイトやブログとして作成したり、PDFでまとめることもできます。
4. クライアントを見つける
フリーランスのWebライターとして仕事を得るためには、クライアントを見つける必要があります。いくつかの方法で案件を探すことができます。
- クラウドソーシングサイト: クラウドワークス、ランサーズ、ココナラなどのプラットフォームで案件を探す。ここでは、登録してプロフィールを作成し、提案や応募を行います。
- SNSやコミュニティ: TwitterやLinkedInなどのSNSを通じて、ライティングの仕事を探したり、他のフリーランサーとつながることで仕事の紹介を受けることができます。
- 直接営業: 自分が興味を持つ企業やメディアに直接連絡を取り、ライターとしての仕事を提案する。メールや電話を通じて営業をかけることも有効です。
フリーランスの仕事の取り方の詳しいことは、以下の記事にて紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
5. 料金設定と契約の管理
フリーランスとしての料金設定は重要です。最初は低めの価格設定で実績を積み、徐々に単価を上げていくのが一般的です。
- 文字単価: 1文字あたりの単価で報酬が決まることが多いです。初心者の場合、0.5円〜1円程度からスタートし、経験を積むごとに1円〜3円、さらには5円以上の単価を目指すことができます。
- 契約内容の確認: クライアントと仕事を始める前に、納期、報酬、著作権の扱いなどの契約内容を明確にすることが重要です。契約書を取り交わすか、少なくともメールなどで条件を確認しましょう。
6. 自己管理とスケジュールの調整
フリーランスは自己管理が不可欠です。複数の案件を同時に受けることが多いため、締め切りやスケジュールをしっかりと管理する必要があります。
- タスク管理ツール:To do listやGoogleカレンダーなどを使ってタスクと納期を管理しましょう。
- コミュニケーションツール: クライアントとの連絡を円滑に行うために、Slackやメール、Zoom、ChatWorkなどを活用しましょう。
7. 継続的なスキルアップ
ライティングのスキルは常に進化しています。特にSEOのトレンドやマーケティングの技術は変わりやすいため、定期的に新しい知識やスキルを学ぶことが重要です。
- SEOやマーケティングのトレンドを追う: 最新のSEO技術やコンテンツマーケティングに関する情報を学び続けることで、競争力を高められます。
- 専門分野を深める: 自分の得意な分野や興味がある領域をさらに掘り下げることで、専門ライターとしての価値を高めることができます。
8. ネットワークを広げる
フリーランスは1人での仕事になりがちですが、ネットワークを広げることで新しい仕事のチャンスが生まれることもあります。
- オンラインコミュニティに参加する: Webライターやフリーランスのコミュニティに参加し、情報交換や仕事の紹介を受ける。
- イベントやセミナーに参加する: ライター向けのセミナーや勉強会、業界イベントに参加して、人脈を広げる。
フリーランスのWebライターは努力次第で稼げる!
今回は、フリーランスのWebライターが「きつい」「やめた方がいい」といわれる理由と、Webライターを始める方法を合わせて紹介しました。
Webライターは「きつい」「やめたほうがいい」と言われる一方、努力次第でたくさん稼ぐことが可能なお仕事です。
お話しした通り、私も最初は記事を執筆するのに時間がすごくかかってしまい、大変でしたが、ちょっとずつ慣れていくことで「記事を書くのが楽しい!」と思えるようになりました。お金を稼ぐこともできました。
中にはWebライターの仕事が向いていなくて、執筆するのがきついと感じる方もいるでしょう。
しかし、Webライターが自分に合っていれば、楽しくお仕事ができて、楽しくお金を稼ぐことができるお仕事でもあります。
ぜひ試してみてください!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。なにか参考になると嬉しいです。
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